コスパがよいのはどっち?クラウドFAXと家庭用FAX複合機にかかるコスト比較
まだまだFAXを使用する場面はあり、最近ではクラウドFAXと呼ばれる機器も登場しています。クラウドFAXとは、インターネットに接続していれば使用できるFAXです。初期コストの削減からペーパーレス化にもつながるため、注目されつつあるFAXなのですが、家庭用複合機と比較するとコスパがよいのはどちらなのでしょうか。
家庭用複合機とは
複合機とは、一台で複数の機能がある機器です。FAXの送受信からコピー機能などが備わっていて、一台でいくつかの作業ができる特徴があります。例として、オフィスで使用されているコピー機は業務用複合機です。業務用複合機の用途はかなりありますが、オフィスサイズのものは大きすぎてしまうことや、一人で移動させるのが困難であるため、家庭や小人数オフィスなどには適していません。
そこで家庭用複合機の出番です。家庭用複合機であれば、サイズも小さく、必要な機能を備えていて、お手頃な価格で入手できます。規模の違いで使用頻度が変わってくるものなので、大量のコピーをしない場合は家庭用複合機の導入がおすすめです。
レーザープリンター
トナーと呼ばれる粉末を筒状の感光体で圧着して印刷します。レーザープリンターは印刷のスピードが速く、トナーの交換も少ない上、にじみづらいです。ドキュメントに最適なプリント方式です。しかし、トナーの費用が高いので、コスパを重視する場合にはあまりおすすめはできません。
インクジェットプリンター
家庭用複合機の一つ、インクジェットプリンターです。インクを噴射してプリントする方法は色の再現性が高く、キレイな印刷が可能です。インクジェットプリンターは写真や画像、FAXの印刷に適しています。レーザープリンターと比較するとコストも抑えられる上、コンパクトなため自宅でも使用が可能です。
家庭用複合機にかかるコスト
業務用複合機と比べてコストがかからないイメージはあるかと思いますが、詳細はどうでしょうか。インク代やFAXの送受信の費用などの家庭用の複合機にかかるコスト面についてのお話をします。
購入費用
FAX機能の付いている家庭用複合機は安いものだと15,000円ほどで購入できます。機種にもよりますが、売れ筋となっているFAX機能付きインクジェットプリンターは30,000円前後です。
FAX利用の基本料金
FAXは電話回線を通して送受信をするため、NTT東日本もしくは西日本の加入電話契約が必要です。一般家庭で使用する「住宅用」と、法人名義で使用する「事務用」の二種類があります。住宅用の場合は1,600円から1,700円で、事務用であれば2,400円から2,500円です。自宅の所在地によって金額が変動するため、事前に確認しておきましょう。
FAX送信料金
FAXの送信費用は、同一市内、同一県内、県外の3パターンで変わります。通常、時間帯で料金が異なりますが、同一市内であれば、1枚8.5円の目安です。同一県内であれば、時間帯と距離を加味した料金になります。目安としては1枚10円程度です。県外も同様に、時間帯と距離で料金の計算を行いますが、距離が遠くなるぶん少しだけ値段があがります。目安は1枚あたり30円です。
FAXの受信料金
受診料金に関しましては、一律無料です。枚数も時間帯も距離も関係なく無料で受信できます。
FAX用紙代
FAXを利用するにあたって、用紙のコストも考慮しなければなりません。受信の場合は複合機内のメモリーに保存しておいて、必要な時に印刷すればよいのですが、送信の際には用紙が必要です。たとえば、500枚入り用紙であれば、税抜き398円なので、1枚0.8円の計算です。品質にもよりますので、価格は変動します。
インク代
インク代が一番気になる所ではありますが、実際にいくらなのでしょうか。インクも用紙と同様に品質によって異なります。印刷可能枚数も考慮すると、さらにインク代が変わりますので、ご紹介するのは目安です。インターネットで販売しているインクは4,290円で、550枚の印刷が可能との記載がありましたが、せいぜい450枚くらいが限界なので、450枚で計算をしますと、1枚あたり、9.5円ほどです。
電気代
機器を動かすには電力が必要です。1分間の稼働や1枚あたりの電力を計算すると、0.012円ほどです。料金をすべて計算すると、インクジェットプリンターの場合は、月に15枚の利用であれば月額2000円以内で利用ができます。県外の送信をする場合はもう少しだけ料金がかかります。また、レーザープリンターの場合は、トナー代が高額なので、全体的に料金はインクジェットプリンターよりも高いです。
クラウドFAXにかかるコスト
一方、インターネット回線があれば利用できるクラウドFAXであれば、月額1,500円ほどで使用できます。スマートフォン、タブレットの一つあれば外出先でもFAX内容が確認できる上、インク代や用紙代もかかりません。すべてのファイルがクラウドで管理されているので、セキュリティ面でも安心ができます。コストもかからず、印刷の必要がないFAXの場合は、間違いなくクラウドFAXがおすすめです。
その他にもインクジェットプリンターではインクや重要書類の処分など、細かい手間もかかります。しかしクラウドFAXであれば、処分するものがなく、ペーパーレス化にも対応しているため、地球にも優しいです。コスパがよいのは間違いなくクラウドFAXだといえます。